熊本大学 4.54

熊本県
Kumamoto-shi, Kumamoto 860-8555
Japan

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概観大学全体熊本大学は、宝暦にまで遡る藩校再春館を前身とする旧制熊本医科大学と熊本藩御薬園「蕃滋園」を前身とする旧制熊本薬学専門学校、前身が明治に創立の熊本師範学校、旧制第五高等学校、熊本高等工業学校、熊本青年師範学校(いずれも熊本市内)を包括して発足してできた国立大学である。現在、7学部8研究科(研究部は除く)を有している。キャンパスは、五高から引き継いだ黒髪キャンパス北地区、熊本高等工業学校から引き継いだ、豊後街道を挟んで黒髪キャンパス南地区、旧制熊本医科大学から引き継いだ九品寺キャンパス、旧制熊本薬学専門学校から引き継いだ大江キャンパスに分かれている。建造物も多くを引き継がれ、五高の本館(赤煉瓦造)、化学実験場(赤煉瓦造)、正門(赤門)は1969年に国の重要文化財に指定され、旧本館は1993年に「五高記念館」として公開されている(現存する旧制高校の学舎で最古の一つである)。工学部研究資料館(旧高工機械実験工場(1908年竣工)、煉瓦造)は1994年、重要文化財に指定されている。高工本館(1925年竣工)は、現在は熊本大学事務局本館として使用されており、1998年に登録有形文化財に登録されている。また、学内には、五高を詠んだ夏目漱石の銅像や句碑、嘉納治五郎揮毫の転刻、小泉八雲演説のレリーフなどがある。理念教育基本法及び学校教育法に則り、総合大学として、知の創造、継承、発展に努め、知的、道徳的及び応用的能力を備えた人材を育成することにより、地域と国際社会に貢献することを目的とする。沿革略歴熊本大学は、1949年(昭和24年)の学制改革の際に熊本市所在の旧制諸学校を包括して、新制大学として誕生した。包括された教育機関の一つである旧制熊本医科大学は、1925年(大正14年)に大学令に準じ熊本県立の公立大学として設置され、その4年後の1929年(昭和4年)に官立(国立)移管されたものである。本稿ではこの経緯から、大学の創立年を旧制大学が誕生した1925年(大正14年)、設置年を新制大学が誕生した1949年(昭和24年)としている。