松方コレクション展ー松方幸次郎 夢の軌跡ー 2.32

中央区京町24
Kobe-shi, Hyogo 650-0034
Japan

About 松方コレクション展ー松方幸次郎 夢の軌跡ー

松方コレクション展ー松方幸次郎 夢の軌跡ー 松方コレクション展ー松方幸次郎 夢の軌跡ー is a well known place listed as Museum/art Gallery in Kobe-shi ,

Contact Details & Working Hours

Details

 松方幸次郎(まつかたこうじろう)は、川崎造船所、神戸新聞社の初代社長として、また神戸商工会議所の会頭として神戸発展の基礎を築きました。松方は、第一次世界大戦中から昭和の金融恐慌までの短期間のうちにヨーロッパにおいて購入した絵画、彫刻、家具、タピスリーなどを含む一大コレクションを形成しました。松方は、日本最初の本格的な西洋美術の殿堂―「共楽(きょうらく)美術館」の建設を構想し、はじめの建設予定地として考えたのが神戸でした。その後、東京に候補地が変更され、建物の設計段階まで進みましたが、実現しませんでした。
 現在、東京国立博物館が所蔵する浮世絵のコレクションも、もともとは松方の英断でフランスの宝石商から一括購入されたものです。しかし、アメリカのバーンズ・コレクション、ロシアのシチューキン・コレクションとならんで、世界三大美術コレクションと称された松方コレクションは、不幸にも昭和の金融恐慌のあおりで売りたてられ、内外に散逸してしまいました。
 諸事情からフランスに留め置かれ、第二次世界大戦中も同地で保管されてきた約400点もの絵画コレクションは、1951年サンフランシスコ講和条約によって、一時フランスの国有財産とされ、19点の作品を除いて1959年に日本へ寄贈返還されることになりました。そして、返還された作品によって国立西洋美術館が設立されました。国立西洋美術館は、日本における西洋美術の研究センターとして所蔵品を充実させ、活発に活動しているのは周知のところです。
 2016年は1995年の神戸の街を襲った阪神淡路大震災から21年にあたります。1996年4月に開催されたオルセー美術館展は、同館館長、キュレイターの皆様のご理解とご協力によって実現し、震災で傷ついた市民の心を癒す大きな役目を果たしました。また、2016年は神戸港の開港150周年のプレにあたるとともに、松方が初代社長を務めた川崎重工業株式会社の120年の節目にもあたります。これらを機に、すぐれた美術作品が発する力、文化の重要性を信じた松方幸次郎の壮大な意図を、松方収集になる美術作品を通じて検証してまいりたいと思います。本展は、1989年9月に神戸市立博物館で開催された「神戸市制100周年記念特別展松方コレクション展―いま甦る夢の美術館」から27年ぶりとなります。松方コレクションに焦点を当て、このコレクションの意味を再考しようとする試みです。

OTHER PLACES NEAR 松方コレクション展ー松方幸次郎 夢の軌跡ー

Show more »