韓国岳 2.58

About 韓国岳

韓国岳 韓国岳 is a well known place listed as Landmark in -NA- , Korean Restaurant in -NA- ,

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韓国岳(からくにだけ)は、九州南部に連なる霧島山の最高峰であり、鹿児島県霧島市、宮崎県えびの市、小林市の境界にまたがる。「唐国岳」と表記されている事があるが、国土地理院国土基本図では「韓国岳」と表記されており、韓国岳が正式な表記である。山容頂上には直径900m、深さ300mの火口があり、雨が続くと池ができる。また、冬にはよく冠雪し、霧氷なども見られる。北西山腹にえびの高原が広がり、南西山腹に大浪池がある。山腹はハリモミ、ミズナラ、ブナ、クヌギなどの林となっており、野生のシカが多く見られる。山頂付近にはミヤマキリシマ、マイヅルソウ、ススキなど、火口壁にはヤシャブシ、シロドウダン、ヒカゲツツジなどがみられる。地質韓国岳は霧島火山群の中でも比較的新しい新期霧島火山に属し、古い時期に形成された白鳥山、夷守岳、獅子戸岳、大浪池などの火山群に重なるようにして形成された。山体を形作る地質はおおまかに古期溶岩、中期溶岩、新期溶岩に分けられる。1万8千年前に噴出した古期溶岩は北東部山麓の小林市大出水から環野にかけてわずかに露出しており、中期溶岩は北東部山腹の標高900メートル以下の斜面に分布している。標高900mから上は1万5千年前以降に噴出した新期溶岩からなり、火砕流と軽石の噴出が繰り返されてできた噴石丘となっている。山体が形成された後に火口北西部で爆発が起き、西側の火口壁が崩壊している。歴史古くは霧島岳西峰、筈野岳、雪岳、甑岳とも呼ばれていた。名称の由来として、江戸時代以前は山頂付近の登山道が険しく難路であり登山者が殆どいなかったこと、あるいは山頂付近に草木が乏しいことから空虚の地すなわち空国(むなくに、からくに)あるいは虚国(からくに)と呼ばれるようになったという説がある。また「山頂からは韓の国(朝鮮半島)まで見渡すことができるほど高い山なので「韓国の見岳(からくにのみたけ)」と呼ばれた」との説もあるが、実際には山頂からは朝鮮半島を見ることはできない。歴史上、山頂で噴火したという記録はないが、1768年(明和5年)に北西側山腹から溶岩が流出し硫黄山が形成された。江戸時代には領主の島津氏がしばしば登山に訪れた。