農業生産法人 株式会社 大竹農園 2.98

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芹沢3003
Chigasaki-shi, Kanagawa 253-0008
Japan

About 農業生産法人 株式会社 大竹農園

農業生産法人 株式会社 大竹農園 農業生産法人 株式会社 大竹農園 is a well known place listed as Farming/agriculture in Chigasaki-shi , Agricultural Service in Chigasaki-shi ,

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Details

皆さん、こんにちは!
この度農業生産法人となりました、株式会社大竹農園 代表の大竹です。

少し長くなりますが、自己紹介を兼ねて私の生い立ちや農業に対する思いを綴らせていただきます。

私は、茅ヶ崎市芹沢で代々農業をしている家庭に生まれ、幼少時より跡取りと言い聞かされて育ち、21歳のときに就農しました。
父の農業経営を見て学び、12年ほどが過ぎた2005年、結束に使用する大竹農園ブランドテープを作ったのをきっかけに父との作業を独立し、野菜の栽培方法、経営を見直すとともに、この地域、ひいては日本の農業の直面する問題について考えてまいりました。

近年、農業情勢の変化などに伴う農家の高齢化が進み、畑や田んぼを耕作しきれずに耕作放棄してしまう田畑の増加と共に、そこに雑草が茂り家電やバイク等のゴミ捨て場になってしまうなど、社会的な環境問題として報じられています。また、田畑が荒れ草木が茂る事によって起こる火災の危険性も高まり、近隣の住民の安心、安全を脅かす存在ともなっています。そのような農家の高齢化や担い手不足による田畑の荒廃や耕作放棄地は年々増加しており、食糧自給率の低下や環境保全に関わる問題として深刻な状況にあります。

本来、農家が農地を耕作し、地域で栽培された野菜や米を地域で販売、消費し、地域の住民に必要とされて循環する人間社会を形成するとともに、魅力ある経営を行いながら親から子供へ土地・経験・知恵を継承していく事が理想と考えます。

しかし、年々農作物の価格が下がり続け、高齢化した農家は流通機能やデジタル機械化された現代農業に付いていけずに昔ながらの効率の悪い栽培を続けており、お米を作るよりも買ったほうが安くなっているのが現状です。経営が困難になることで農家の後継者、農業従事者が減っていく悪循環が生まれている状況において、更にTPP環太平洋連携協定の影響を受けてお米の価格が安くなれば、今後ますます多くの農家がお米の生産をやめ、多くの田んぼが耕作放棄されることとなるでしょう。

そのような状況下において、農家ではないながら農業を志す人たちも多く報じられるようになりました。しかし、いくら夢を持って農業をやりたいと思っても、簡単に農家になれない現実があります。個人では農地の取得、借入する権利、資金など、高いハードルがいくつも有り、やりたくても出来ない方々も多くいます。また、市外では新規事業で農業に参入してくる企業の話も聞きますが、始めてはみるもののノウハウが無いために資金が尽きて撤退するケースも見受けられます。

これらの問題や課題に対し、私は、耕作放棄地を借りて開墾し、農地を再生、活用するとともに、農業を志すやる気のある者を集め、次なる世代の農業の担い手を研修、育成、支援する仕組みを作りたいと考えます。さらには、観光農園事業により農業関係者以外の方々とのコミュニケーションの場を設け交流を図ることで、食育や農地の必要性、意義を伝え、農地の保全や継承しうる環境の実現に向けた気運を高めていきたいと考えています。

このような活動に付随して発生する、人材の雇用や農地を借りるなどの契約行為を、円滑で継続的に進めるためには、農業生産法人格を取得する必要があります。皆さまのお力添えにより、昨年11月に株式会社大竹農園を設立し、本年1月に農業委員会より農業生産法人として認められ、農業生産法人株式会社大竹農園を設立することとなりました。これにより農家ではなく農業生産法人として、広く地域社会に貢献していくための一歩を踏み出すことができました。

市内にも増えつつある、高齢化で耕作管理できないなどの耕作放棄地を借り受けて農地に戻し、志ある方々によって栽培された農作物を地域で消費流通させることで、地域の宝である農地の保全、商売として成り立つ就農環境の確立、地産地消による安心、安全な生活環境の実現など、豊かな湘南地域のまちづくりに貢献するとともに、生活者の心と胃袋を満す持続可能な営農環境の実現に向けて邁進していこうと、意を決した次第であります。

まだまだ始めたての微力な一法人でありますので、引き続き皆さまには、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

農業生産法人
株式会社大竹農園

代表取締役 大竹孝一