オルヴァル 1.72

Florenville,
Belgium

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ベルギーのワロン地域、リュクサンブール州にある地名。1の町にあるシトー派(トラピスト)修道院の名称。オルヴァル修道院。2の醸造所で作られるトラピストビールの名称。ここで記述する。 ----オルヴァル (Orval) は、ベルギーのオルヴァル修道院で醸造されるトラピストビールの銘柄。概要オルヴァルはマチルドの泉の伝説(後述)によって知られるトラピスト会の修道院で醸造されるビールである。現在の修道院のすぐ近くに廃墟となった旧修道院跡があり、ここにマチルドの泉と呼ばれる小さな泉がある。 修道院の生活水およびビールの醸造にはこの泉の水が用いられている。ビールは2種類を醸造しているが、1つは院内での飲用のため流通銘柄が1つのみと少ない。 その味の評価は高く、ベルギービールの紹介で知られるマイケル・ジャクソンはオルヴァルを最高ランクに位置づけている。醸造手順は複雑でこだわりのある醸造を行っている。 まず、ロースト具合の違う麦芽(ペールモルトに少量のカラメルモルト)で作った麦汁に、ホップ、キャンディーシュガーを加え一時発酵を行う。 二次発酵の際には乾燥したアロマホップ(バイエルン地方ハラタウ種とのユーゴスラビアのゴールディング種)を袋に入れ一緒に漬け込む。 このドライホッピングの手法はイギリス発祥のためベルギービールでこれを用いるのは極めて希である。 瓶詰めの際にはキャンディーシュガーとブレンド酵母を加えて瓶内三次発酵を行う。ドライホッピングなどの技術は、1931年、醸造開始時に招聘された最初の醸造士であるドイツ人と、次の醸造士であるベルギー人により取り入れられた。他のトラピスト修道院同様に、その収益は修道院の維持と慈善事業のみに使用されている。歴史1076年、イタリアからベネディクト派の修道士達がこの地に招かれ設立開始。マチルド伯爵夫人により建設の基礎資金が提供された。1124年に完成。1132年、フランスからシトー会の修道士グループが合流する。1252年、火災により焼失。再建におおよそ100年かかる。また1637年、三十年戦争の際には掠奪を受けている。1793年、フランス革命の際にフランス軍によって焼き討ちされ破壊される。1926年、修道院を新しく建設し再建が開始される。1931年、再建資金を得る手段としてビール醸造を開始。1932年5月2日から販売を開始。初期は瓶ではなく樽でのみ販売していた。1948年、新修道院が完成する。