タイソン県 1.32

タイソン県（）はベトナム、ビンディン省の行政区。行政庁はフーフォン市鎮に置かれている 。地理ベトナム南中部、ビンディン省の省都クイニョンの西北約40km、コーン川中流域に位置し、西はザライ省に接する。歴史かつてはチャンパ王国の領域であり、当時の塔建築が遺跡として残っている。1771年に起きた西山の乱（タイソンの乱）は、この地の出身である阮文岳・阮文侶・阮文恵の西山三兄弟が起こしたもので、おなじくこの地出身の阮文雪、裴氏春、武廷秀、李文寶、裴氏雁などが西山王朝の閣僚の地位を占めた。阮朝の時代には西山王朝の故地であること、南ベトナムの時代にかけては社会の下層からの反乱が起きた地であることを警戒され、タイソン（西山）からトゥイヴィエン（綵遠）、のちにビンケー（平渓）へと改称させられていた。タイソンの地名を取り戻したのは、階級闘争を是とする共産党政府がベトナムを統一した1975年のことであった。史跡 Bảo tàng Quang Trung（光中博物館） -「光中皇帝」阮文恵の号を冠した、西山朝に関する博物館。 Dương Longの塔（象牙の塔） - ビンディン遺跡群のひとつ。チャンパ王国の建築物。2013年現在修復中。なお、「象牙の塔（Tour d'Ivoire）」はフランス人がつけた別称であり、Dương Longに象牙という意味はない。交通※いずれも中心部から フーカット空港まで約20km（省道636号線）。クイニョン市街まで約40km（国道19号線）。統一鉄道ビンディン駅まで約15km（省道636B号線）。バスターミナル（中心部の東約500m）。 コーン川には行政が管理する橋のほか、住民が自主管理する有料の竹製橋もかかっている。行政区分タイソン県は、以下の行政単位に区分される。市鎮(thị trấn、市鎮)社(xã、社)出身者、関連人物阮文恵、阮文岳、阮文侶 - 西山朝の指導者裴氏春 - 西山朝の将軍グエン・シン・サック - ビンケー県時代に知事を務めていた。