私たちが研究の対象としている免疫システムは、自己 (self) が非自己( foreign )を認識し、これを排除しようとする仕組みです。
そこでは兆の単位の数の多種多様な免疫細胞があたかもオーケストラのようにそれぞれの役割をにない、極めて巧妙かつ精緻に統合され、免疫反応を形づくっています。
一方でこの免疫システムのわずかなほころびが、自己免疫病やアレルギーあるいは臓器移植の問題につながり、また難治感染症や癌などに対する生体防御能の低下につながっています。
私達はこれらの難治疾患の克服を目指して、高次複雑系である免疫システムの未解明の基本原理を明らかにしたいと考えています。(以上、公式HP教授のメッセージよりhttp://www.immunologylab-tsukuba.org/message/)