この研究室では極限状態における素粒子からなる物質クォーク・グルーオン・プラズマの理論的研究を行っています。温度にして数兆度に達するこの物質はビッグバン直後、10数マイクロ秒後の我々の宇宙を満たしていました。一方、地球上ではヨーロッパ原子核共同研究機構(CERN)のLHCやブルックヘブン米国立研究所(BNL)のRHICという加速器における相対論的重イオン衝突反応を用いて実験的に創り出すことができます。その実験結果を素粒子理論はもちろんのこと、量子力学、統計力学、熱力学、流体力学、運動学などの手法を駆使して解析し、クォーク・グルーオン・プラズマの物性研究を行っています。