古今は、洗足池病院のエントランスに併設されたギャラリーです。
当院では、アート・イン・ホスピタル を患者様のみならず、 広く一般の方々をも対象として、美術を展示することで新たな可能性を探っていきます。 それは、健康とは単に病気でないというだけではなく、 身体的にも精神的にもかつ社会的にも快適な状態を意味する(世界保健機関 WHO) という考えから発しています。
これは個人が社会の中で快適に適応している状態ということであり、 その観点から洗足池病院における古今が、患者様さらに一般の方々にとっても、 ユニークな病院のかつ意義ある存在になることを目指しています。
ギャラリーでは、仏教美術と現代美術を主要なものとして展示しています。 時間軸で捉えるならば、最も古い時代と最も新しい時代、両極にある美術と言えましょう。 古い作品には神や何者かに対する畏敬の念が刻まれ、新しい作品には作者のやむにやまれぬ衝動が作品を造る源になっています。前者は時間というふるいにかけられ、 また後者には未知なる新しい美がそこに内包されています。 ここでは、それらの美術を一つの空間に展示し、 さらに病院という環境の中で、固有な場の在り方を追求していきます。