江の島 4.61

神奈川県
Fujisawa-shi, Kanagawa 251-0036
Japan

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江の島(えのしま)は、神奈川県藤沢市にある湘南海岸から相模湾へと突き出た陸繋島。また、同島全体を指した地名。片瀬地区(旧片瀬町地域)に属する。現行行政町名としては江の島一丁目と江の島二丁目があり、全域が住居表示実施地域。郵便番号は251-0036(藤沢郵便局管区)。地理湘南を代表する景勝地であり、古くから観光名所となっている。神奈川県指定史跡・名勝、日本百景の地である。交通機関の駅名などでは江ノ島と表記することも多いが、住居表示・公文書等で使われる公称地名は「江の島」と表記する。古くは江島神社(日本三大弁天の一つ)に代表されるように「江島」と表記されていたこともある。この項では、陸繋島および地名の江の島について記すが、一般的には対岸の片瀬、鵠沼地区南部を含む一帯の観光地として認識されることが多い。地質・地形周囲4km、標高60mほどの陸繋島である。三浦丘陵や多摩丘陵と同様に第三紀層の凝灰砂岩の上に関東ローム層が乗る地質である。古来は引き潮の時のみ洲鼻(すばな)という砂嘴(さし)が現れて対岸の湘南海岸と地続きとなって歩いて渡ることができた(トンボロ現象)。関東地震で島全体が隆起して以降は地続き傾向にある。対岸の片瀬川河口付近の形状が時代とともに変遷し、満潮のときのみ冠水した時期、常時陸続きとなった時期とあり、砂嘴の位置も移動している(2009年(平成21年)5月現在、砂嘴の位置は江の島側で2000年代初頭よりもやや東に移動しており、満潮時には冠水する)。島の周囲は切り立った海蝕崖に囲まれ、ことに波浪の力を強く受ける島の南部には下部には海蝕台(波蝕台)が発達する。1923年(大正12年)の関東地震の隆起で海面上に海蝕台が姿を現し、隆起海蝕台(岩棚)となった。ここは観光客の休憩や磯遊び、磯釣りの場を提供する。海蝕崖の下部には断層線などの弱線に沿って波浪による侵食が進み、海蝕洞が見られる場所があり、「岩屋」と呼ばれている。さらに侵食が著しくなると、海蝕洞が崩壊し、大きな谷状の地形となる。江の島の中央部には南北から侵食が進んで島を分断するような地形があり、「山二つ」と呼ばれている。これより東部を「東山」、西部を「西山」と呼ぶ。東山の北東部には北西 - 南東方向の平行する3本の断層と、それに直交する断層が想定され、地形・地質を複雑にしている。