「新宮鉄道開業百周年」熊野の鉄道100年を祝い未来を考える実行委員会 2.6

「新宮鐵道」は大正元年、勝浦新宮間に、熊野地方で初めての鉄道として地元経済界の出資で建設され、木材・観光輸送で紀南の産業発展に大きく寄与しました。後国有化されて紀勢中線となり、紀伊半島を一周する現在の紀勢本線の基礎となりました。
　今年12月4日、ちょうど100年になります。その頃には、韓国併合、大逆事件など暗い事件が起こりましたが、一方で熊野は、小さな一地方でありながら、その先見性、モダニズム、自由主義が横溢する先鋭的地方でもありました（だからこそ時の政府により大逆事件が仕掛けられたとも言えます）。そんな100年前に、この地方の経済人達が、新しい流通手段としての鉄道に着目し、その敷設を自らの手で行ったパイオニア精神は、経済や文化など様々なところで閉塞しつつある当地方の、大いなる手本になるとも思います。また、当時使用されていた客車が、今もなお犬山市の明治村にて走り続けているという事実も、私たちを突き動かすものでした。
　今後、その客車を「里帰り」させたいという強い想いも持ちながら、和歌山県、ＪＲ西日本などのご協力をいただき、くまの鐵道倶楽部、新宮市観光協会、那智勝浦観光協会、新宮商工会議所、那智勝浦商工会などが、実行委員会を立ち上げ、来る2012年12月〜2012年3月にかけて様々な事業を展開する予定です。
　なにとぞご協力のほどお願い申し上げます。

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2012年12月1日

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12/1/2012