南京町 4.53

中央区
Kobe-shi, Hyogo
Japan

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南京町(なんきんまち)は、神戸市中央区の元町通と栄町通にまたがるエリアの通称で、正式な地名ではない。南京町商店街振興組合の登録商標でもあり、中国風の意匠を特徴とするチャイナタウンである。概要横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本三大チャイナタウンの一つに数えられ、東西約200m、南北110mの範囲に100あまりの店舗が軒を連ねる。店頭の路上で点心、スイーツ、食材、記念品などを売る店も多く、休日は地元の買い物客や観光客で賑わう。「南京町」という用語はかつて中国人街を指す一般名称であった。しかし、そのほとんどは戦後に改称したため、現在では事実上神戸のこの地区のみを指す固有名詞となっている。南京町の中央通りは、十字路になっていて中央の広場には「あずまや」、東は「長安門」、西は「西安門」、南は「海栄門」という名前の門があり、北は元町商店街につながる。午前10時頃から一部の店が開き始めるが、車両通行禁止になる午前11時までは納品車両が行き交うので、それまでは歩行には注意が必要である。日が暮れて夜になると「長安門」や「あずまや」はライトアップされる。南京町と華僑現在在住の華僑の人々は横浜華僑6000人に対して神戸華僑はその倍近い1万人を超えているといわれる。しかし、横浜中華街と比べると神戸南京町は規模が随分と小ぶりである。実際に生活の場でもある横浜中華街と違い、神戸の南京町には居住者は少なく、ほぼ純然たる商業地となっているためである。関帝廟や神戸中華同文学校などの華僑関連施設は山手に点在している。実際の神戸華僑の居住地は、鯉川筋、トアロード、北野町などであり、神戸の有名な中華料理店の大半も南京町ではなく三宮など市内中心部に拠点を置いている。これは、神戸では南京町が居留地ではなく雑居地に開かれた結果ではあるが、また同時に神戸華僑の人々が他の地域に比べて日本人社会と良好な関係を築いてきた証拠ともいえる。神戸では、古くは呉錦堂に代表されるように事業に成功した者が多く、華僑といえば「商売上手で裕福な人が多い」と認識されてきた為、民族的対立も比較的少なく前述の通り日本人社会との良好な関係を築いてきたといえる。それゆえ、戦前の一時期南京さん等の言葉が侮蔑的に用いられた事はあったものの、南京町という名称は既に世間に広く認知されているとして戦後も名称を変更する動きもなかった(横浜と長崎では、中華街に改称している)。