宇都宮神社(肥後国木葉) 2.47

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玉東町木葉町1164
Gyokuto-machi Tamana-gun, Kumamoto 869-0303
Japan

About 宇都宮神社(肥後国木葉)

宇都宮神社(肥後国木葉) 宇都宮神社(肥後国木葉) is a well known place listed as Landmark in Gyokuto-machi Tamana-gun ,

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第44代元正天皇の御代、養老7年(西暦723年)10月19日、国造遅男江命(旧事紀記載)が霊夢により春日大明神(現春日大社)のご祭神を肥後國玉杵名郡虎歯邑にご分霊をお招きして木葉春日大明神が創建された。約1300年の歴史を持つ古社である。鳥居をくぐった左さきにそびえ立つクスノキは創建当時に植えたと伝える御神木で、熊本の“ふるさと熊本の樹木”に登録されている。

木葉猿(虎乃牙猴)の発祥と伝承
 雨山〔木葉山〕の赤土で祭器を作り、勧請した春日皇大神に神饌を捧げて楽を奏す。その祭器を作った残りの土を広前に投げると、猿の形になり顔面具足しどこへともなく飛び去った。不思議なものだと思っていると、鼻高く面赤く身長3mほどの人物が現れ出て、「汝等雨山の土を以てましら(猴)を作らば、眞榊の眞幸」と言い、忽然と消え失せた。
 大正末期の新版全国土俗玩具大番付において木葉猿は東の横綱に位した。一名“子育て猿”。神社から受ける木葉猿は悪病災難をのがれると古くから言伝えがあり、千匹猿と名をつけて妊娠なき人の守神として全国から人気があったという。
 妊娠、安産、子孫繁栄、夫婦円満、無病息災、商売繁盛、また“神猿(まさる)”ともいい、“魔去る・勝る”に通じ、魔除け・必勝などと信仰され、古くから商家や個人の家の神棚などに祀っていた。宮司の家で作成していたが、現在では国道208号線沿いに2軒の窯元が伝承を受け継いでいる。