酒屋あぶしん 3.01

八幡町旭1072-2
Gujo-shi, Gifu 5014204
Japan

About 酒屋あぶしん

酒屋あぶしん 酒屋あぶしん is a well known place listed as Bar in Gujo-shi ,

Contact Details & Working Hours

Details

【小駄良才平の話】
 昔、昔、郡上の小駄良に後藤才平という村一番の大酒飲みがいました。
 才平は八幡の城下町に出かけると、行きつけの酒屋「あぶしん」で毎日、毎日、酒を飲んでいて町の評判になりました。ついに青山藩の殿様にまで知れわたり、お城で酒の宴を開くときには「小駄良才平にするぞ」といって始めた程に大酒飲みが有名になりました。
 才平は酒を飲むと歌を唄って歩く癖があり、その声を聞いた町人や武士は、あまりの美声におもわず窓から顔を出して聞きほれていたものです。
 今日もたらふく酒を飲んだ才平は、いつものように歌を口ずさみながら千鳥足で歩いていて、ちょうど天洞川の惣門橋にさしかかったときのことです。才平は足を踏み外して川の中へ転落、「しまった」と思い必死にはい上がろうとしました。しかし酒樽を背負ったうえに腰がふらつきどうにもはい上がることができません。
 あきらめた才平は水に浸かりながら酒樽を枕にして「わしゃ酒樽と心中したい」といって夜通し歌っていました。
 このことが里の人をはじめ町の評判になり、ついには短歌にまでなって今でも歌いつながれています。


お店の名前は、むかし。むかし。。といっても昭和初期?まで存在したらしいですが、郡上八幡の造り酒屋【酒屋あぶしん】にしました。郡上踊りの『かわさき』の歌詞にある「心中ナーしたげな 宗門橋で 小駄良才平と 酒樽と♪」とあるように、郡上八幡で最も有名な酒飲みの才平が通った酒蔵が【酒屋あぶしん】。世界中の酒飲みがこのお店に集まれ!という願いも込めまして、再び郡上八幡の地に【酒屋あぶしん】が復活致しました。