想像してみてください!
この世から、批判や悪口がなくなった世界を――。
みんなが、お互いの良い部分を見つけ合い、認め合う。そんな世界を――。
もし、この世界から、怒りや苦しみがなくなれば……。
そう思うことはありませんか?
しかしながら、様々な場面で、人は傷付け合い、時には憎み合うこともあります。
ちょっとした擦れ違いから、相手の人格を貶めるような発言をしたり、ほんの些細なひと言がいつまでも許せなかったり。
いったいどうして人はこんなにも、相手に優しくなれないのでしょうか?
私は、その理由の一つが、「人は自分の想いをうまく言葉で伝えられない」からだと思っています。
言いたいことがあっても我慢したり、伝えたつもりでも言葉が足りなかったり。
そんなちょっとした感情の“ずれ”が、怒りや不信につながっていると思うのです。
そんな世の中を憂い、心のどこかに“やるせなさ”を感じていた私は、
ディズニーランドに入社後、ある事実に気付きました。
それが、「人は自分が扱われたように人を扱う」ということです。
批判されて育った子どもは、大人になっても他人を批判する。
叱られて育った子どもは、大人になっても他人を叱る。
しかし……
ほめられて育った人は、相手の良いところを見つけようとする。
愛情を受けて育った人は、相手のために一生懸命頑張る。
尊敬できる人に出会えた人は、相手のために夢と希望を叶える努力をする。
お互いを認め合う環境にいれば、自分も相手も好きになる。
愛されて育った人は、必ず相手を尊敬する大人になるのです。
「人は自分が扱われたように人を扱う」
この言葉を“こころ”に刻んだ私は、人々の記憶に残るようこの言葉に魔法をかけました。
それが私の研修の特徴です。
社会では、専門分野に優れた組織がたくさんありますが、
私たちは、「働く基本」をお伝えするプロフェッショナルを目指しています。
「仕事と関わる基本」「人と関わる基本」、そして「自分自身と関わる基本」です。
できる組織は基本ができています。できない組織は意外に基本に悩みます。
基本といえども奥深く、基本といえども中々行動に起せないものです。
次々に新しいノウハウが生まれる世の中でも、私たちは基本にこだわる組織を目指します。
「働く基本」を培うために、研修とともに必要なのが、行動力です。
そこで、いま一度自分の人生を振り返ってみると、自らの行動力に気づかされます。
25年間にわたる障がい者スポーツ指導、1万人以上の大学生就職支援、ディズニーランドでの勤務経験、キャリアカウンセラー資格取得など、多種多様なことにチャレンジしてきました。
学んだことを実践する。
今思うと、その行動力が、私の「働く基本」をつくってくれていたのです。
スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツ教授はこんな理論を発表しています。
偶然の出来事である“点”と“点”のつながりが、いつしか一本の“線”となり、キャリアは形成される。それが、「計画的偶発性理論」だと。
まさに、私の人生はこの理論に基づいてつくられていると感じました。
また、キャリアの“点”は、偶然だけでつくられるものではありません。
必然的につくりだすことで、自らが望むキャリアをつくり上げることだってできる。
そう意識することで、私の人生は劇的に変わったのです。
リクルートキャリアコンサルタント、企業表彰アワードプロデューサー等、夢見ていた講師の依頼がどんどん舞い込むようになりました。
あなたにとって望ましいキャリアとは何ですか?
そのキャリアを作るために“必然”を生み出していますか?
自分の人生は自分で変えられる!
そのことを意識して、限りある“時間”を大切にしてください。