【気仙沼あそびーばーとは?】
2011年4月中旬より、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会が被災地の子どもの心のケアを目的に、気仙沼市本吉町大谷地区に子どもの遊び場(通称:あそびーばー)を地域の方々と協力して開設し運営してきました。子どもは遊びの中で自分の体験を再現し、それを通じて自分自身をケアする力をもっている、それを信じて作った遊び場です。
2012年9月には地域の自治体「寺谷振興会」があそびーばーの運営主体を引き受けて下さり、地域にとっては新しい形の子どもの居場所が段々と根付いていきました。
そして、2013年4月に現在の団体「気仙沼あそびーばーの会」が地域住民から立ち上がり今に至ります。
この遊び場はすべてが手作りです。
竹林の丘陵を切り開き、流されたがれきから柱や板を回収して子どもと共にのこぎりカナヅチ片手にそれで大きな滑り台を作ったり、火を起こしてみんなで料理を作ったり、穴を掘り泥遊びをしたりなど、与えられたもので遊ぶのではなく、子どもが自分で遊びを生み出す遊び場です。
全国にある、こうしたタイプの遊び場は「冒険遊び場」と呼ばれています。
震災から3年以上経ち、この遊び場をこの地域で支えるため、地元住民が日々試行錯誤しています。
子ども達はこの間、見違える程の元気を取り戻し、この遊び場はもはや不可欠なものとなっています。子どもにとってばかりでなく、子どもが元気を取り戻す事でたくさんの親やおとしより達も元気と勇気を与えてきました。この地域にとって遊び場は大切な財産となる事ができました。
この遊び場を拠点に、津波で一度は流されたふるさとを、輝くような楽しい思い出のふるさとに育てていきたい。子どもはもちろん、親もお年寄りも集える、子どもを中心としたコミュニティの場としていきたい。そう願って、今後も活動を続けていきたいと思います。