当宮は、嘉麻市山田の地に古くより香椎宮・貴船宮と称して尊崇厚い両宮を、宝暦10年(1760)11月3日に併せお祀りしたお社です。
[社伝]古処の山麓や当地に住む羽白熊鷲なるもの良民を苛む。神功皇后これを討伐するおり難渋され給いて貴船の杜にて休らいて神々の御加護を祈り給う。雲々の間より光と共に天手力雄命、天の射手を率い御加勢給い征伐叶う。神功皇后、貴船の神々と共に天手力雄命を併せ、射手引大明神と称して祀り給う。後に里人、香椎宮より御祭神を戴き尾浦の地に祀り給う。
[祭神]
(旧香椎宮)
息長帯姫命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后
帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)=仲哀天皇
中筒之男命(なかつつのおのみこと)
(旧貴船宮)
闇於加美神(くらおかみのかみ)
高於加美神(たかおかみのかみ)
天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
現在では、弓矢の加護を得ようと弓道関係者をはじめ、恋愛成就、厄除け、諸願成就を求める参拝者が多く訪れ、嘉麻市山田の町並みを一望できるお社として親しまれております。