嶋屋喜兵衛商店 3.58

　紀州街道に面する築100年以上の町家を会場に、日替わり出店、みんなで福を分けあう交流マーケット「おふくいち」（毎月第3土曜日）やイベントを開催しています．

　明治時代の町家と蔵、庭を再生して「嶋屋喜兵衛商店」をつくり出す取り組みが、所有者、大阪市立大学の学生、まちの方々と一緒にはじまっています。季節の移ろいを感じられる嶋屋で、庭を眺めてのんびり、着物を着て記念撮影をする、お祝いの食事を親しい人と一緒に、祝言(家婚式)をあげるなど、いろいろな使い方ができます。離れではお店やアトリエを募集しています。伝統や風習を新しい気持ちで受け継ぐ、他にはない嶋屋らしいこだわりで暮らせる場所をつくろうとしています。
　この安立のまちは、室町時代、大阪の低地を通る紀州街道が開かれ、街道沿いの町として発達しました。時代は変わり、昭和に入ると公設市場として発展、たくさんの人が訪れるにぎやかな町となっていきました。そして戦争、洪水などを経て、現在のまちがあります。その時代の変化の中で昔から少しずつ手を加えられながらも、大切に住み継がれてきた町家が「嶋屋喜兵衛商店」です。