2011年3月11日の東日本大震災、
そして東京電力福島第一原発の事故によって、
私たちの福島は、計り知れないダメージを追ってしまいました。
建築業界においても、その影響は計り知れません。
工務店業にあっては、修繕の仕事で忙しい日々こそあれ、
新築需要は落ち込み、林業においては、除染方法さえも定まらず、
先行きが見えにくい状態です。
しかし、嘆いてばかりはいられません。
建築も林業も、その土地にあってこそ成り立つ仕事です。
私にも、まだ育ち盛りの子どもがいます。
事故の直後は、避難することを考えなかったといえば嘘になります。
しかし、その土地で生きる工務店として、福島でがんばろう、と心に決め、
現在に至っています。
3.11以降の家づくりとして、
「まずは建築で出来るだけのことをやろう」というスローガンのもと、
過重な設備に頼らず、
自然エネルギーを活かす「びおハウス」運動に取り組んでいます。