倉敷路地市庭 主意書 -再生と創造-
■「市庭」とは
中世の頃、モノとモノを交換・売買する市場のことを指し、神聖な場所と考えられていた。
本市庭は、モノ・ヒト・時間の交わる空間で、感動を覚える「場(庭)」とする。
■目的
安心・安全な本物の地場の「食」と、失われつつある日本(倉敷)の「文化・知」をもとに、地域コミュニティの再生と持続可能な循環型社会の創造を目指す。
■再生
空洞化、高齢化した倉敷中心市街地に、生活者にとって必要不可欠な「市」を立てる。「市」によって単なる賑わいの創出だけに留まらず、通い商人のまちではなく、生活者のまちとして、中心市街地の再生を目指す。
■創造
単なるモノが集まる「市」でなく、多面的にその質を追求し、高めることで、私達が残し伝えるべき上質な暮らしの確固たる価値観を提案、創出する。
また、循環型社会の礎はヒトの循環であるという考えを持って、「市」の立つ意義を「共生」とする。今(新)と昔(旧)が、親と子が、老人と若者が、地元住民と来訪者が、「市」に集い、語り、知(伝統・文化・経験)の伝達・交歓を通じ、交わり、共に生きる地域社会の創出を目指す。
■運営方針
・地域住民にとって必要不可欠な「市」となり得るものとする。
・高齢者・子供にとって慈愛に満ちた「市」とする。
・来訪者にとって本物の倉敷に触れる「場(庭)」を提供する。
・なるべく行政に依存せず、市民レベルで実施に取り組む。
・売上至上主義に走らず、真摯に本物だけを追求する。
・主催者、来訪者の双方が楽しみをもって、心ふれあう「市」とする。