亀八寿司 3.58

亀八の大将、３姉妹&１弟の父　戸髙秀俊（６６歳）のお話を少し・・・
■父　戸高秀俊　１５歳の旅立ち…
「飯炊き３年にぎり８年」、修行１０年で１人前といわれるすし職人。技を磨くための修行にはなかなか厳しいもの。少年だった父は一人で大阪に出向き、逃げ出すこともせずに歯を食いしばっての修行。
宮崎県北の門川町という地方から大阪に出てきた１５歳の父は、大阪で１、２を争う有名寿司店での厳しい修行の日々が続く。そこには、芸能人やプロ野球選手、力士らがよくやってきていたこともあり、「早く立派なすし職人になろう。有名人が食べにきてくれるような一流の店をもちたい」。「１０年後に自分の店がもてるようにがんばろう」と誓った父。
■父、２０歳の意志…
大阪での厳しい生活の中、ひととおりの技を習得し、独立開業の準備のために一旦故郷門川に帰る。そこに佐伯市内の寿司店から手伝ってほしいと声をかけられる。実は、その時、父は実家門川町付近での独立を目前にしていたが、縁あって佐伯市内の寿司店を手伝うことに。
■待望の店、佐伯市内にオープン…
「佐伯の殿様は浦でもつ」と言われるほど、佐伯は魚介類に恵まれている。複雑に入り組んだリアス式海岸が特徴の豊後水道には、暖流の黒潮と瀬戸内海からの寒流がぶつかりあう格好の漁場で、荒波にもまれた魚は、身が引き締まり、絶品の寿司のネタとなるそんなネタの宝庫である佐伯市で念願の自分の店を構えることに…。
佐伯の寿司店で約３年、大阪で鍛えた腕を存分に振る舞い、佐伯市での常連客も出てきていたので、当初、独立するなら郷里に近い延岡市でと考えていたが、昭和４５年、佐伯の中心部仲町に待望の寿司店「亀八」を、２３歳でオープン。
少年の頃に抱いていた夢、「独立まで１０年」を２年早くクリアしての開店となった。
■４人の子どもを育てながら…
２２歳の時に長女が生まれ、その後に年子で２人の娘が。これが、噂の？亀八３姉妹（笑）。そして、息子が生まれ、４人の子を持つ父親に。忙しい日々の中、子どもにかける愛情は人一倍強かった父。朝方３時過ぎまで働き、翌日早くには仕込みにとりかかり、昼前には開店と慌ただしい生活であったと私たち子ども全員がしっかりとそう記憶している。

…現在、３姉妹とも子育てまっただ中。
父と同じようなことは、とてもできないけど、幼い頃からずっと父のその姿をみて育ってきた私たちは、途中で諦めない精神をもつことができたと両親に心から感謝している。
だから、「お父さん！お母さん！よく、頑張ってくれたね」って伝えていきたい。
少しでも、実家の手助けができればと、３姉妹&弟の４キョウダイで、亀ハ寿司を支えていきたいという思いから、このフェイスブック亀ハページを立ち上げて投稿を行っています。
❀.(*´◡`*)❀　亀八３姉妹より愛を込めて・・・