大船渡中森　熊野神社 2.6

祭神：伊弉冊神、早玉男神、事解男神
古く鎌倉時代に、北条時頼が仙台松島の天台宗延福寺（今の瑞巌寺）を臨済宗に改宗することに抗議した僧侶 閑董院宥健らが、佛体佛具神器等数多くを一隻の船に積み仙台松島を離れて末崎町麻腐島の南岸（泊里浜）に漂着し、宝治2年（西暦1248年）元々修験道の修業の場があったとされる現在の場所 中森の地に安置し此の郷の鎮守神と祭ったのが熊野神社の創建と伝えられています。「神社」でありながら宝物に「懸仏（かけぼとけ）」や「経塚」を有する、神秘的かつ謎に満ちた神社なのですが、創建当時、北条時頼から追われている立場から、松島から来たことを秘し、紀州熊野から来たものとして表したからではないかとも推測されています。霊験あらたかと言われるこの末崎町熊野神社は、様々な難苦を耐え抜いた樹令1400年ともなる「三面椿」を御神木とし、その椿から油の搾れる謂われから「健康長寿」「人間関係円満」「縁結び」のご利益があるとされ、また2011年の大津波の際危うく難を逃れた逸話から「厄除神社」の呼び声も高まり、昨今ではパワースポットとしての注目も集めて居ます。