福島吉野スマイル内科・循環器内科 2.52

福島区吉野5-11-22
Osaka, Osaka 553-0006
Japan

About 福島吉野スマイル内科・循環器内科

福島吉野スマイル内科・循環器内科 福島吉野スマイル内科・循環器内科 is a well known place listed as Health/medical/pharmaceuticals in Osaka , Clinic in Osaka , Internal Medicine in Osaka ,

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開院のきっかけ

心臓を専門に診察する医師として、だんだんとスキルが身についてくるにしたがって、見えてきたことがあります。それは、「病気を治すこと」と「患者さんを幸せにすること」は違うということです。

ある、重症大動脈弁狭窄症という心臓の病気を患った78歳の男性を治療していた時のことです。わたしは、その患者さんへ正直に病気のことを伝えることにしました。
「この病気は手術しないと治りません。手術はかなり危険で10%ぐらい死ぬ確率があります。もし成功しても、寝たきりになったり認知症になるかもしれません。ただ、手術しないとあと1年は生きられません。」
その男性は、ゆっくり目をつぶってしばらく考えてこう答えてくれました。
「ぼけたり、寝たきりには絶対なりたくありません。もう十分生きたので、死んだりすることは怖くないんです。ただ…」
「ただ?」
「もう一度、桜の花の下でお酒を飲みたい」
冬の寒い時期でした。その日から、わたしと患者さんの戦いが始まりました。心臓にはものすごい爆弾を抱えているので、症状を見ながら、綱渡りのような薬物調整の連続です。そして、とうとうお花見の日を迎えることが出来ました。
「先生ありがとう。これで本当にいつ死んでもいいよ。」
あの笑顔は忘れることができません。
「いやいや、来年の花見まで頑張りましょうよ。」
そんな風に言っていたのですが、病気は無情です。梅雨のじめじめした季節に、おなかの調子を壊したことから、一気に心臓の病状が悪化して亡くなってしまいました。

わたしが医師を目指したのは、病気を治したかったからではなく、病気で困ってる患者さんを助けたかったからです。
大きな病院に勤めていると、病気は治せても、患者さんを本当に幸せにすることは難しいのが現実です。
先ほどの男性も、大きな病院なら、言葉は悪いですが無理に手術をさせられていたかもしれません。
「病院で難しいなら、本当に患者さんのためになるクリニックを自分で作ればいいじゃないか。」
そういうわけで、笑顔あふれるクリニックを作ることを決心いたしました。

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