いわきまちなかアートフェスティバル「玄玄天」 2.81

平字三町目34
Iwaki-shi, Fukushima 970-8026
Japan

About いわきまちなかアートフェスティバル「玄玄天」

いわきまちなかアートフェスティバル「玄玄天」 いわきまちなかアートフェスティバル「玄玄天」 is a well known place listed as Region in Iwaki-shi , Museum/art Gallery in Iwaki-shi , Art Gallery in Iwaki-shi ,

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「いわきまちなかアートフェスティバル玄玄天」とは、現代美術の作品展示を主軸とする街歩き型の芸術祭を基幹プログラムに据えた、いわき市の新たな芸術・文化を切り拓く為の複合的文化運動です。
この運動の中で、震災により受けたダメージから旧に復する事のその更にその先、地方と都市の関係や構造が内包する課題を捉え、更新する為の学びの場を設ける事、後世に伝えるべきいわき市の文化的地域資源を発掘・ 蓄積しその価値を国内外に発信する活動、市民が文化や芸術に関わる事が出来るきっかけの創出、 国内及び諸外国の文化芸術関係者や観光客が着地出来る窓口を形成する活動、芸術文化活動の担い手やマネジメント・評価が行える人材の育成、ローカルエリアのネットワークに留まらない、 地理的にも分野的にも広域で多様な組織とのネットワークを形成する活動を行い、ハード・ソフト両面での文化藝術拠点をいわき市に構築する事で、福島県やいわき市での芸術文化による生活の質の向上を図り、いわき駅前中心市街地の活性化と日本の文化芸術立国の実現に寄与します。

「玄玄天」という名前に込められた思いについて。
「玄玄天」とはいわきが誇る偉大な詩人、草野心平の詩から拝借した造語です。前後の文脈から「黒い黒い天」即ち宇宙を暗喩しています。
※草野心平[幻景](1985年)
「玄玄天」という名に込められた思いを紐解く為には、2014年、本芸術祭のはじまりの時に遡る必要があります。震災後の福島県いわき市において復旧・復興が進む裏で反比例するように浮き彫りになっていく閉塞感や息苦しさ、タブー。震災が生んだアポリアに対し「何かやりたい、やらねば、でも何をやれば」そんな思いを抱えた芸術とは縁の無かった若者達が「震災があったからこそ、あの事故を経験した私達だからこそ出来る事があるはずだ。ここ、いわき市からビックバンのような文化的衝撃を通して、新たな価値や繋がりを、私達が創造していくのだ」そんな旗印の元に集結しました。本芸術祭は、その思いや勢いに心を動かされたいわきの現代美術家、吉田重信がアートディレクターとしてキュレーションの手腕をふるい「人と人の想いをつなぎ、今のいわきを未来へつなぐ芸術祭」として産声をあげました。
芸術祭に相応しい名前を考えている時、立ち上げメンバーの1人が草野心平について語り始めました。話の中で、心平の中では宇宙も蛙も人も等価値である事、万人に眠る作家性を自らの生き様を通して喚起しようしていた事が分かり、そんな泥臭くも美しい活動に胸を打たれ、アートの非専門家である私達が地べたに這いつくばりながら、もがきながら、この運動を作り、盛り立てていく為に、この地に生きる者として彼のスピリットを受け継いでいきたい。そんな気持ちで「玄玄天」という名称が決められました。

玄玄天のロゴについて。
メルカトル図法の地球をモチーフにしています。真ん中の白抜きの部分は、いわき市、そして青天(NiponBlue)の向こう側、玄玄天を表しています。 玄玄天 2015への参加作家であるEddy Kleberg さんに制作して頂きました。