菓子。
それは菓子の歴史が物語るように、
人の「豊かな心」「感性」
を育んだ究極の食文化であると思います。
季節、自然、花や木。
人の出逢い、優しさ、喜び。
美しいものを美しいと感じ、
その時に広がる純粋な心をあたため、
さらに美しいものへと育んでいく。
そうして生まれた手のひらにも乗る小さな「ひとひら」に、そのすべてを手作りで表現していくこと。
そして、自ら作る菓子で訪れた人を誠心誠意おもてなしし、その情緒に満ちた一瞬を末永く思い出していただくこと。
それが「菓子」を作る姿勢の原点であると思うのです。
幸い群馬は、菓子作りに欠かせない清らかな水や豊かな実りの大地に恵まれています。
山紫水明の地であり、同時に数多くの詩人や小説家を生み出している感性の豊かな地。
私どもは創業以来、その美しい風景と文化の中で自らの感受性を磨き、
小さな「ひとひら」に「浪漫」を極め続けてきました。
まさに粋、極めれば浪漫派。
私どもは、より一層純粋な心、感性を持って、菓子作りの浪漫を極め続けたいと考えております。