トミヨ 湧水のシンボルはりんこ 2.65

平加町ヌ119
Hakusan-shi, Ishikawa 929-0204
Japan

About トミヨ 湧水のシンボルはりんこ

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はりんこは「トゲウオ科トミヨ属」の淡水魚

背に7~10本のトゲを持つ5cm前後の年魚で、夏でも20℃以下の冷たい水を好むため湧水の涌き出ている小川や池などの流れの緩やかな場所に生息します。

産卵期の4月~7月には雄は婚姻色で黒っぽくなり縄張りを持ち、直径4cmほどの球形の巣を水草などで作ります。産卵しそうな雌を自分の巣に誘い入れ、産卵させ孵化するまで巣と卵を守ります。卵が無事孵化し稚魚が誕生すると親魚は1年という短い一生を終えます。

トミヨの名の由来は、田んぼや流れの緩やかな小川などに住んでいたことから、止水魚(とみよ)あるいは田水魚(たみよ)と呼ばれていたところにあるようです。

白山市美川地区:手取川の河口部)では古くから「はりんこ」と呼んでいます。

近年の湧水の著しい減少や河川改修などでその生息個体数は30~40年前と比べると全国的にも極端に減っています。

石川県のトミヨは「いしかわレッドデータブック・絶滅の恐れのある野生生物」の中で、絶滅危惧1類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されています。

石川県内では手取川水系の安産川(やすまるがわ)と熊田川、能登地方志賀町の米町川水系の一部の水路のみに生息が確認されているにすぎず、より一層の保護が必要です。

「はりんこ」は湧水のシンボルです!