谷川製麺所 3.8

のれんも看板もなし、目印はのどかな田園地帯に映える青い屋根。民家とも思えるたたずまいの1軒こそが、何を隠そう、県内外からひっきりなしにファンが訪れる「谷川製麺所」です。この店構えだけに驚いてはいけません。メニューもただ一つ、その名もズバリ「うどん」。
　人によっては「しっぽく」とも呼ぶ一杯ですが、その秘密は寸胴に仕込まれただしにあります。かき混ぜずに底からゆっくりお玉ですくい上げると、隣の畑で作るダイコンやニンジン、ゴボウ、季節によってはタケノコやナスなどが出てくる、出てくる！ 「冬の間は近くの山で捕ってくるイノシシ肉のだし。独特な味が楽しめますよ」と店主の谷川利光さん。自家製の一味唐辛子を少量かけて、奥深いうまさをぜひ堪能して。
　替え玉（100円）もあるので、残っただしに追加するもよし。しょうゆや冷だしなどでもこだわり麺を楽しめます。