京都グリーフケア協会 3.43

京都グリーフケア協会は、温めていた思いを現実にする為、約３年の月日をかけ準備してきました。 準備の中で時間を要したことは、グリーフに正面から向かい合うことと、 ご遺族の方々にいかに真摯に寄与するのかを常に考えるという揺るがぬ意志を持つことでした。 もちろん、開設するに当たり、カリキュラムつくりなども大切でしたが、核となるべきものは揺るがないそれらの意志だと思い何度も確認する時間をつくりました。
創業地京都は日本文化を深く残し、人の心を和やかにする処と考え、諦めず理想の場所を探し続けました。 そして、ようやく鴨川に沿う蔵と中庭がよい風情の町家と出会うことができました。
　春は鴨川沿いに咲く桜や川面で遊ぶ鳥たちの姿が見え、鴨川から中庭に流れ込む風の匂いが来ていただいた方々の心を落ち着かせます。 秋は石庭にあるもみじが素晴らしい紅葉を見せてくれます。グリーフを学び、ケアする場所としては素晴らしい環境を提供してくれると信じています。 そして受講される方々はもちろんですが、講師をしていただく先生方からも、素晴らしい時間を持てましたと言っていただけることを願っております。 また、各講座は4人から6人ほどの少人数クラスで行い、講師の表情が見える距離で意思疎通が十分はかれる環境となっています。
「グリーフケアの実践に携わる人材育成」に向けて少人数制の講座を設置することで、 より専門性ある人材育成が可能になるのではないかとの思いを込めています。 更に、ご遺族向け個別カウンセリングも行います。経験豊かな女性カウンセラーがさせて頂きます。 どうぞお気軽にお問い合わせください。事前の電話・メールにてご予約を承り進めてまいります。
　最後に、京都グリーフケア協会は東日本大震災が発生する前から準備が進められてきましたが、 この度の震災で被災されたご遺族の方々はもちろん、被災地で看護されておられる看護師の方々、 葬儀従事者の方々、ボランティアの方々などにもサポートができればと強く思っています。