劔和會 3.58

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Japan

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劔和會 劔和會 is a well known place listed as Non-profit Organization in Minato-ku , Martial Arts in Minato-ku ,

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【神道夢想流とは】
神道夢想流杖術は、樫でできた四尺二寸一分(約128cm)、直径八分(2.4cm)の杖を使い、太刀を相手とした武術です。
約400年の歴史があり、飯篠長威斎家直を流祖とする「天真正伝香取神道流」の道統の七代夢想権之助勝吉により創始され、筑前黒田藩御留武術として伝えられました。
明治以降は全国に広まり、現在、六十余本の形が伝わっています。
当流の特徴は、「突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」と伝書にあるように、杖は突き、払い、打ちなど千変万化の技を繰り出すことができる武術です。

【流祖 夢想権之助】
流祖 夢想権之助は、初め天真正伝香取神道流の奥義を究め、その免許を受け更に鹿島神流の流祖、松本備前守について鹿島神流の奥義を究め「一の太刀」の極意を授かったと伝えられている。
慶長の頃、夢想権之助は、江戸に出て、有名な剣客と数多く試合をし、一度も敗れたことがなかった。
ある日、播州明石において剣豪宮本武蔵と試合をし、武蔵の二天一流の極意である十字留にかかり、押すことも退くことも出来ず敗れてしまった。
それ以来、権之助は艱難辛苦、武者修業をして諸国を遍歴し、武蔵の二天一流十字留打破に工夫専念した。
数年後、筑前の国(福岡県筑紫郡)に至り、太宰府天満宮神域に連なる、霊峰宝満山に登り玉衣姫命を祀る竈門神社に、祈願参籠すること37日、至誠通神、満願の夜、夢の中に童子が現れ、「丸木をもって水月を知れ」との御神託を授けられた。
権之助は、丸い木と水月の御神託を体して、種々創意工夫し、三尺二寸の太刀より一尺長くして四尺二寸一分、直径八分の樫の丸木を作りこれを武器とし、槍、薙刀、太刀の三つの武術を総合した杖術を編み出し、遂に宮本武蔵を破ったと伝えられている。
その後、権之助は黒田藩(福岡)に召しかかえられ、権之助を師範と仰ぎ十数人の師範家を起こし盛大に指南せしめ、特に藩外不出の御留武術として伝えられてきたものである。
『武稽百人一首』では「武道をば神の夢想ぞ権之助自らゆるす天下一の名」と詠まれている。


【神道夢想流杖術の形】
神道夢想流杖術は樫の杖と木刀(木刀・小太刀)を用いる武道です。
全部で63の形がありますが、段階に応じて形を指導いただき、反復して稽古を行います。

■表(12)
基本技を修練することを目的とし12本で構成されている。
正しい姿勢、形と技を身につけるよう心掛けねばならない。
<形>
太刀落、鍔割、着杖、引提、左貫、右貫、霞、物見、笠之下、一禮、寝屋之内、細道

■中段(12)
中級者の技を中心に12本の形で構成されている。
動きが激しくスピードも要求される。表技を修めその基礎の上に立って懸る形である。
<形>
一刀、押詰、乱留、後杖(前、後)、待車、間込、切縣、真進、雷打、横切留、払留、清眼

■乱合(2)
目録にその名はないが、表、中段の技を総合した形で手数も多くスピードも要求される。
古くから中級修行者の目標となっている形である。
<形>
大太刀、小太刀

■影(12)
心の修練を目的とし表技と同名の12本で構成されている。
手数は少なくスピードもないが気迫に満ちた稽古は見学者を魅了する。
<形>
太刀落、鍔割、着杖、引提、左貫、右貫、霞、物見、笠之下、一禮(前、後)、寝屋之内(前、後)、細道

■五本の乱(5)
第25代宗家清水隆次先生が考案した形で、表、中段、影を総合し乱合を発展させた中級者の修行を目的とした形である。
<形>
太刀落の乱、左貫の乱、間込の乱、霞の乱、斜面の乱

■五月雨(5)
影が心練の基本ならば五月雨は心練の中段といえる。
五本の組形で構成されその技は気位をも要求され、心、技、体の完全一致を見なければできない高度な形である。
<形>
一文字、十文字、小太刀落、微塵(表、裏)、眼潰

■奥(12)
長年の修行を終え、心、技、体とも卓越された人格者のみに伝授される形である。
<形>
先勝、引捨、小手搦、十手、打分、水月、左右留、小手留、突出、打附、見替、阿吽

■極意(5)
秘伝極意
<形>
闇打、夢枕、村雲、稲妻、導母

【併伝武術】
神道夢想流には、いくつかの併伝武術があります。
剣術(神道流)は、初心のころから杖術の稽古と一緒に稽古を行います。
その他の併伝武術については、五段になって指導されます。

■神道流剣術(四通八通)
流祖 夢想権之助は、神道流剣術の術技をもとに杖術を編み出したと言われており、剣術の形として大太刀の形(八通)と小太刀の形(四通)が併伝されています。
<形>
大太刀八通
合寸(あいすん)、逆合寸(ぎゃくあいすん)、鷲(じゅ)、乳払(ちばらい)、左輪(さりん)、二刀合(にとうあい)、受返(うけかえし)、摺込(すりこみ)
小太刀四通
受流(うけながし)、咽中(いんちゅう)、三受止(みうけどめ)、突出(つきだし)

■一角流 十手術
一角流十手術は松林金右衛門重勝によって創始されました。
主に、下級武士が学ぶ捕手術である「男業」のひとつとして伝えられました。
<形>
右剣(うけん)、左剣(さけん)、残剣(ざんけん)、蹴上(けあげ)、一乱剣(いちらんけん)、入身(いりみ)、一風(いっぷう)、目当(めあて)、右刀(うとう)、五輪(ごりん)、一声(いっせい)

■一心流 鎖鎌術
流祖は丹一心とされております。一説には、念流の始祖とされる念阿弥慈恩(1350年、奥州相馬(福島県原町市に生まれた)にその源を発したともいわれております。
【形】
居敷(いしき)、添身(そえみ)、羽返(はがえし)、無眼(むがん)、十文字(じゅうもんじ)、振込(ふりこみ)一文字、振込(ふりこみ)十文字、磯之浪(いそのなみ)、巻落(まきおとし)、三所詰(みところづめ)、浮船(うきふね)、袖搦(そでがらみ)
※表・影ともに同名

■中和流短剣術
流祖は、丹波の住人小谷惣右衛門とされており、黒田藩に伝承されました。
一角流十手術とほぼ同じ技法となっています。
<形>
右剣(うけん)、左剣(さけん)、残剣(ざんけん)、蹴上(けあげ)、一乱剣(いちらんけん)、入身(いりみ)、一風(いっぷう)、目当(めあて)、右刀(うとう)、五輪(ごりん)、一声(いっせい)、口伝(霞)(かすみ)

■内田流短杖術
内田流短杖術は、安政の頃、内田良五郎が考案して以来、神道夢想流杖術と共に継承されており、別名ステッキ術とも言われています。
杖の長さは約3尺、直径約8分とされていますが、体に応じて長くも短くも自分の杖・ステッキとして使用しやすいものを使います。
<形>
小手打(こてうち)(左)、小手打(こてうち)(右)、捨身(すてみ)、繰付(くりつけ)、後杖(うしろづえ)、水月(すいげつ)(左)、水月(すいげつ)(右)、斜面(しゃめん)(左)、斜面(しゃめん)(右)、拳砕(こぶしくだき)、入身(いりみ)、脛砕(すねくだき)

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