大曲浜獅子舞保存会 2.62

宮城県東松島市の大曲浜地区に３５０年ほど前から伝わる郷土芸能「大曲浜獅子舞」

震災で会長を始め４名の会員が亡くなり、神社に奉納してあった獅子頭や太鼓、法被などの道具類の全てを失いました。
2011年8月13日に、会員の若手13名が集まり今後について相談したところ、全員一致で「復活させよう」と決め、動き出してから多くの方々のご支援をいただき、2012年の正月3日に「亡くなった方への追悼」、「大曲浜への感謝」、「被災した方へ元気を届ける」ことを目的に、市内の仮設住宅や福祉施設を練り歩く事ができました。これまでにない、地域の方々の反応に、全ての会員が大曲浜に対する誇りや、自分達のこれからやるべき事を自覚したと思います。

現在40歳の会長を筆頭に、10代から40代までの若手会員を中心に40名ほどで活動をしておりますが、これまでは大曲浜という地域（基盤）に支えられ、後継者の確保（育成）も、演じる舞台も当たり前のように環境が整っておりましたが、震災で現在も海水が流入しているため、また住民のすべてが新たな地区（住居）で生活しなければならない現状にあるため、新たな課題に直面している現状です。

我々の目的は「大曲浜獅子舞を続けて行くこと」。
50年後、100年後も世代は変わっても獅子舞は変わらないこと。
これからは地元の子供達に伝えて行きながら、獅子舞保存会の活動や趣旨に賛同頂ける方々のご助力をいただきながら、また広く会員を募りながら地域や世代を超えた新しい獅子舞保存会を作って行こうと思います。


目指せ！日本の大曲浜獅子舞！