岡田神社(岡田宮) 3.79

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福岡県北九州市八幡西区岡田町1-1
Kitakyushu-shi, Fukuoka 806-0033
Japan

About 岡田神社(岡田宮)

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Details

<御祭神>

中殿(岡田宮):神武天皇

左殿(八所宮):八所神(皇室守護の八神)

右殿(熊手宮):熊鰐命(崗県主)・大国主命・少彦名命


<御利益>

中殿に祀られる主祭神・神武天皇は、現代まで連綿と続く皇室の祖であり、また大変な長寿であった事から、家内繁栄・無病長寿の御利益があるといわれます。さらに艱難辛苦の末に四方八方の敵を切り従えて日本の国を統一された事から、厄除開運・八方除・武運長久の神としても知られます。

左殿に祀られる八所神は、宮中の神殿にて祀られる、天皇を守護する八神(高皇産霊神・神皇産霊神・玉留産霊神・生産霊神・足産霊神・大宮売神・事代主神・御膳神)と同神です。この事から、万の災いからその身を守る身代わりの神としてのご利益があります。

右殿に祀られる熊鰐命は黒崎熊手の地主神で、地元の守り神様です。大国主命は大黒様と同じ神様で、幸福の神、金運の神です。また縁結びの神として知られます。少彦名命は医学の神様で病気平癒のご利益があります。


<御由緒>

当社は古の崗地方(遠賀地方)を治めていた熊族が祖先神を奉斎したのがその始まりと言われます。その後、神武天皇が東征の途次、当社に1年間滞在した事が「古事記」に記され、また仲哀天皇の御代には神功皇后が三韓征伐の際に崗県主・熊鰐の案内によって当社に詣ったと「日本書紀」にあります。

古来当地は北部九州の要路に位置し、朝家はもとより公家、武家の崇敬篤く、祭礼法度を定めて社領は18所、末寺は9坊と大いに栄え、かの天慶の乱においては追捕使の主将・小野好古と副将・源経基の両将が当社に戦勝を祈願して神鈴を奉納し、見事、賊将・藤原純友を討ち滅ぼしました。この時奉納された神鈴は当社の神宝として今に伝わります。

鎌倉幕府が成立の後、坂東御家人・宇都宮重業(山鹿・麻生両氏の祖)が将軍家より当地を賜り、波多野兼直に当社を奉仕させたといいます。室町~戦国時代になると、大内・大友の合戦に巻き込まれて度々兵火に罹りますが、その都度、領主・領民の努力によって再興されています。

江戸時代になり黒田氏が筑前に入部すると、黒崎は筑前六宿の起点として整備され、当社も福岡藩祈祷社・黒崎宿産土神に定められました。以来、歴代藩主をはじめ参勤諸大名の尊崇を受け、また上り下りの文人墨客等の文化人が数多く参詣しました。特に幕末期には尊皇派の公卿・三条実美が政変によって太宰府へ配流される途中、密かに当社へ詣り、維新回天の大願成就を願って和歌を奉納しております。

維新後は黒崎熊手50余町の鎮守神として益々崇敬され、現在でも近隣住民は勿論の事、広く北九州圏内からの参詣者で1年を通して賑わっております。


<境内社>

湊天満宮(菅原神社)

須賀神社(熊手祇園社)

蛭子神社

伊勢大神宮

興玉神社(猿田彦神社)

疫神社

琴平神社

生目八幡神社

御穀神社

稲荷神社(隈崎稲荷神社)

貴船神社



<年間祭典>
 
 1月 元旦祭(1日)・初詣(初旬)・どんど焼き祭(中旬)
 
 2月 建国祭(11日)
 
 4月 神武天皇祭(3日)
 
 7月 祇園祭(20日~23日)・夏越大祓式
 
 9月 疫神祭(13日)・放生祭(25日)

10月 例祭(18日、19日)

11月 七五三祭(11月中)

12月 蛭子祭(3日)・師走大祓式(31日)