泉光山 蓮華寺 2.68

大和町4-37-15
Nakano-ku, Tokyo 165-0034
Japan

About 泉光山 蓮華寺

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合掌 当山は「泉光山・蓮華寺」という日蓮宗の寺院です。万治元年、大本山富士山法華本門寺根源(静岡県富士宮市)第14代貫首、哲心院日優上人により開かれました。日優上人は徳川四代将軍家綱公出産の際、日蓮聖人御真筆である一幅の御曼陀羅御本尊と共に江戸城に登ぼられ、17日間におよび安産を祈願されました。当山本堂中央に奉安してあるご本尊は、日優上人が江戸城にお持ちになりました御本尊を板に写した御本尊であります。その御本尊は「子安曼荼羅」と言い、現在でも法華本門寺根源の御禮寶として現存しています。
 
 家綱公は無事に誕生しました。家綱公の母である「お楽の方」はその感謝の印として、本門寺に山門・五重塔などの寄進をお寄せになりました。
 その後、「お楽の方」はわずか22歳でお亡くなりになられた妹の「蓮華院」と母である「泉光院」の供養の菩提として、日優上人と共に現在の文京区関口台町にお2人の名前をとり「泉光山蓮華寺」をお建になりました。文京区にありました蓮華寺は明治44年より4ヶ年の月日をかけ、現在の中野区大和町に移転され現在に至っております。このように当山は徳川家と大変ゆかりのある寺院であります。

 また当山には、キリスタン迫害の歴史にまつわる「山荘之碑」をはじめ、江戸時代のころから多くの人々が喉に関する「病気退散」を祈られた「お咳のお婆さん像」(脱衣婆石像)、また西洋医学を最初に日本に紹介した伊藤板渓のお墓等々、歴史的に貴重なものが多くあります。また、古くは「御朱印寺」として大勢の人々が訪れる寺院でありました。

 現在の地に移転する以前よりこの地にありました弁天様の祀られている池にはコイ、カエル、ザリガニ、あめんぼう、カメ、ヤゴ、カモ、シラサギなどの種々様々な自然生物が生息し、まさに自然と調和した境内であります。また数年前まで豊富に湧いていた水は、近隣住民の飲料水として用いられたり、田畑に引いたりと、多くの住民の生活に使われてきました。戦争時代には、避難場所として多くの方々が蓮華寺に避難され共同生活をしたり、毎年開催している「花まつり」等々のお祭りでも多くの皆様が訪れたりと、この蓮華寺は常に檀信徒の皆様及び近隣住民の皆様の心の拠り所として親しまれております。

 蓮華寺は日優上人から数えて28代目にあたる現在の住職の時代まで、長きにわたり檀信徒並びに近隣の皆様のお力によって護られています。再拝