割烹旅館　寿美礼（すみれ） 3.66

「割烹旅館　寿美礼（すみれ）」は、下関港の近くの繁華街にこじんまりとある。70余年経て老舗旅館。建物は新しくはないが、下関駅・下関港の近くの繁華街にこじんまりとある、昭和の匂いが残るその面影は、3代目の当主の新しいセンスがちりばめられていて、古いものを大切にしながらも新しく、居心地の良いやわらかい館内になっています。
　寿美礼の自慢はなんと言っても料理。下関のフグを初代から積み重ねてきた経験からできた、こだわりの食材を使い、こだわりの料理法で食べさせてくれる。割烹とは、日本料理の中でも作法にうるさくなく敷居が低い。だから昔から気軽にふぐ料理を楽しめる場所になっていた。
　そして、旧宴会場は'08年にレストラン兼ギャラリーとして生まれ変わった。「古きよき時代の継承」をコンセプトに和風モダンなレストランは、希望により夕食を召し上がることができる。また、ギャラリーには、ここで生まれ育った、世界的に活躍している作曲家・和田薫の作品の展示がある。
　今ある条件の中で一番良いものをと努力を続けるパワーを感じ、何よりも手作りの温かさがある宿。

昔、駅周辺のこの地域は大小合わせて80件の旅館が軒をつられ、下関きっての繁華街でもあり、幕末維新の真っ只中では坂本竜馬や高杉晋作などが遊んでいたといわれる場所でもありました。

また、当館の横に位置する下関漁港は、戦後日本一の水揚げ高を誇った港であり、 その後、昭和50年頃まで、「近代捕鯨の基地」として栄えておりました。
i山口県が国際港として「輸入・輸出船を多く乗入れる政策」を打立て、船員の憩いの場として30年ほど前から県の特別許可地区に指定されたことから、この周辺は現在のような歓楽街というように様変わり致しました。
少々気になるネオン街の様子はございますが、地元の方が営業されており、ご安心いただければと存じます。