破壊からの創造 熊本アートイベント 2.47

予想もせず起こった熊本地震により日常が歪み、当たり前にあった風景が壊れていきました。
傾いたビル、家屋から出た瓦礫の山、いつ来るとも知れない余震、衣食住が容易にできない状態、その姿が目に見える形で絶え間なく変化していく風景。自然の前では人間はこんなにも無力だと感じるしかありませんでした。
普段の生活が豊かで幸せで、それがいかに多くの人た
ちの関わり合いで支えられているのかを社会の一員と
して繋がっていたことを実感させられました。
地震を経験し、やがて一年が経とうとしている今、建物の解体は進み風景も変わっていく行きました。熊本人は「昨年は色々あったがこれから頑張っていこう」という姿勢が感じられるように思います。同じ経験をした者同士で湧き上がる底力を見せようと、
表現できる場所を失ったアーティスト、クリエイター が底力を持って集結し何を表現できるのだろうか？この勢いある熊本人のポテンシャルと気持ち、地震の経験で何を感じ、何を表現するのか。一人一人が再認 識することで熊本アートシーンの未来を繋ぎ記憶に残る時間となるでしょう。
これから解体される会場の建物の歴史と今に向き合い、 私たちアーティスト、クリエイターが最大限に表現活 動をすることで未知なる繋がりや気付きが生まれるこ とを希望し、この建物を舞台に最後の記憶を刻む時と して表現いたします。
破壊からの創造実行委員会