宗教法人 天徳寺 1.96

萬固山天徳寺略縁起
　寛正3年(1462)佐竹氏14代義人が内室の天徳寺殿(源姫)の菩提のため、常陸太田に開創され、永正年代(1504～1521)佐竹氏17代義舜が、上野国永源寺四世幻室伊蓬禅師を招請して正規に開山し、清和源氏佐竹氏の菩提所となった。敬重7年(1602)佐竹義宣が初代秋田藩主として国替えのときに秋田に遷され、はじめ、現在の秋田市楢山金照地山の山麓に建てられたが、寛永元年(1624)12月に火災消失し、翌年に現在地に再建された。しかし、延宝4年(1676)にまたも火災となり、現在の本堂はそのときに1万石をもって9年の歳月をかけ、貞享4年(1687)に再建したものである。
　江戸時代は藩主佐竹氏の寺領300石、秋田六群の曹洞宗僧録所(支配所)として隆盛した。平成2年3月に総門、山門、本堂、奥書院、お霊屋などが国の重要文化財に指定となり、総門と山門は平成10年に大改修工事を施工した。老樹の繁る境内全域は秋田県の史跡に指定されている。
　（天徳寺パンフレットより抜粋）