タッカンマリ専門店 ペンガ 3.53

「タッカンマリ」とは、
韓国語で「鶏一羽」という意味。お料理の内容もその名のとおり、鶏まるまる一匹をお鍋に入れて、ジャガイモやお餅などをトッピングしグツグツ煮込んで食べるというものです。

韓国で鶏は、「補身 (ポシン)」といって身体に良くスタミナのつく食材として知られています。だから夏にやってくる日本の「土用の丑」の日に相当します。「伏日(ポンナル)」の日に、 蔘鷄湯と並んでよく食べられます。この体の心まであったまるタッカンマリは、夏だけでなく寒い冬にもぴったりのお料理です。

最初に鶏が丸ごと入ったお鍋が出てきます。漢方くささは感じないあっさりとした薬膳スープと、具材のジャガイモ、ニラ、長ネギ、トッポギというシンプルな構成。とことん鶏のうまみを引き出すためのお鍋なのです。

鶏が煮えると、店員さんがハサミで食べやすい大きさにカット。しょうゆ、お酢、マスタード、タテギ（生唐辛子）を混ぜたタレにつけていただきます。辛さは控えめでさっぱりしているのでいくらでも食べられます。

また、最近注目されているのが、鶏肉の「イミダゾール ジペプチド」という疲労回復成分。主に骨格筋中に含まれていて、特に羽ばたくときに動かす羽の付け根に多い成分なのだそうです。この栄養がとれるのは鶏を丸ごと煮込む「タッカンマリ」ならでは。

そして、女性にうれしいのがコラーゲンたっぷりなところ。鶏を丸ごと煮込んでいるので、スープにコラーゲンが溶け出します。
このスープは、締めのカルグクス（韓国のうどん）や雑炊で一滴残らずいただきましょう。

とてもシンプルな「タッカンマリ」ですが、その濃厚なうまみで満足感は十分。とくに、スープのおいしさはクセになりそうです。