割烹 逆瀬川 川上 4.24

私は、日本料理の調理人で、
兵庫県宝塚市で割烹店を営んでいる 板前の川上修です。

割烹という言葉は、あまり馴染みが無いかもしれませんが、
和食の本質である「素材の良さをシンプルに引き出す」
という意味合いです。

この国の「優れた食材」と、
素晴らしく「恵まれた水」とで作る
世界最高の料理が和食だと認識しています。

そして私自身が、和食に惚れ込んでいる所は、
食べる人に対する徹底した「心配りの形」です。

私は２０歳の頃、
茶道の世界の「茶懐石」のお店で学ばせて頂きました。

日本人の築き上げた「おもてなし」の心は、
茶道そのものと感じます。
そして、その心を料理の形にしたものが「茶懐石」です。

１つの食材に、とことんこだわり、
食べる側の気持ちを考えて
どの一瞬も気を抜かずに相手を想う。

つくづく料理とは、
「テクニックだけではない」と 知らされました。

そして、その心を表現するのに、
最も近い形が「割烹」だと考えます。

割烹だからこそ出来る、
「大胆な食材」と「繊細な演出」なのかもしれません。

今日は明石の鯛を仕入れました。
どの部分も余す所なく自由自在に調理できますが、
どのようにさせて頂きましょうか？

お好みとあれば、純米吟醸酒もお勧めさせて頂きます。
その鯛の旨さを３倍にしてご覧にいれましょう。
どうぞ私におまかせ下さい。

このような事を、開店以来２４年 続けてまいりました。
私は板前 川上です。
どうぞ よろしくお願いいたします。


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