ゼウス神殿 2.42

Athens,
Greece

About ゼウス神殿

ゼウス神殿 ゼウス神殿 is a well known place listed as Tours & Sightseeing in Athens , Landmark in Athens , Surfing Spot in Athens ,

Contact Details & Working Hours

Details

ゼウス神殿またはオリュンピア=ゼウス神殿(Ναὸς τοῦ Ὀλυμπίου Διός,Templum Iovis Olympii)は、ギリシャ、アテネのアクロポリスの東側にある神殿で、オリュンポス十二神の中の最高神であるゼウスに捧げられた神殿である。紀元前6世紀、僭主政のアテナイの時代に建設が始まったが、古代の世界で最大級であった神殿は完成させることがでなかった。神殿の完成は2世紀にローマ皇帝ハドリアヌスにより成し遂げられた。ローマ帝国期を通じて建てられた神殿の中で、この神殿は最大のものであった。オリュンピア=ゼウス神殿またはオリュンピアのゼウス神殿の名前は、ハドリアヌスがつくらせた、金と象牙のゼウス像がオリュンピアのゼウス神殿にあったもののコピーであったことに由来する。日本語でオリンピア=ゼウス神殿と表記されることもある。歴史紀元前550年ごろ、アテナイの僭主ペイシストラトスが、ゼウスに捧げられた初期の祠があったこの地に神殿の建設を始めた。しかし建設途中の神殿はいったん撤去され、ペイシストラトスの息子で跡を継いで僭主となったヒッピアスらにより、紀元前520年頃より建設が再開された。この時の計画では、41m×108mの基礎の上に短辺8本、長辺21本の円柱を建てた神殿になる予定であった。しかし、紀元前510年にヒッピアスが追放されたため建設はまたもや中断することになった。建物の基礎部分と、ごくわずか完成していた円柱を残したまま336年もの間放置された後、セレウコス朝のアンティオコス4世エピファネスが紀元前174年に建設を再開した。この時に建物のデザインもドーリア式からコリント式に変更され、円柱も短辺に3列×8本と長辺に2列×20本の合計104本を建てる計画に変わった。円柱の高さは17m、直径は2mとされた。建設が半ばまで進んだ紀元前164年、アンティオコス4世が死去したため建設は中断された。共和政ローマの支配下となったアテナイで、ルキウス・コルネリウス・スッラは放置されていたゼウス神殿の円柱をローマに持ち帰り、カピトリーノの丘に建てられるユピテル神殿に使用してしまったため、ゼウス神殿は大きく破壊されることとなった。初代ローマ皇帝アウグストゥスの統治時代にゼウス神殿の建設は再開されるが、完成は紀元後2世紀の第14代ローマ皇帝ハドリアヌスの統治時代を待たねばならなかった。神殿の建設開始から638年も経過したことになる。