アトス山 2.39

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About アトス山

アトス山 アトス山 is a well known place listed as Mountain in -NA- , Landmark in -NA- , Geographical Feature in -NA- ,

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アトス山( / )は、ギリシャ北東部・エーゲ海に突き出したアトス半島の先端にそびえる標高2033mの山。その周辺は正教会の聖地となっており、「聖山」(、)の名でも呼ばれる。アトス山周辺には現在20もの修道院が所在し、東方正教の一大中心地である。「アトス山」の名は、聖地となっている半島の全域や、修道士たちの共同体についても用いられることがある。ギリシャ共和国の領内ではあるが「聖山の修道院による自治国家」として大幅な自治が認められており、いわば「独立宗教国」ともいえる存在となっている。1988年にはユネスコによって世界遺産に認定された。地理位置・地勢アトス半島(アクティ半島)は、マケドニア地方からエーゲ海に突き出したハルキディキ半島から分かれる3つの半島(ギリシャ語では「足」と表現する)のうち、最北東の「足」にあたる。この半島は、古くは「アクテ」()と称された。アトス半島の幅は8kmから12km、長さは約40kmで、面積は385平方キロメートル程度である。アトス山はアトス半島の先端に位置し、その標高は2033mに達する。アトス山から連なる峻険な稜線によって形成されるアトス半島の海岸は、ほとんどが崖か岩場から成り立っている。緑も深く、中世からの自然がほとんど手つかずのまま残っている。アクセスギリシャ本土と陸路でつながっているものの、から船か徒歩によってのみ「入国」が可能である。訪問者の数と滞在期間は限定されており、アトス山に入る前に入国許可証を得ることを要求されるが、許可分配手続において正教徒は優先される。ギリシア国籍以外の者は入山を1日8名を上限としており、入国手続きはテッサロニキにある事務所で行うことが可能である。また、1406年以降、女人禁制となっているので女性は入国できない。アトス山の居住は、18歳を過ぎた男性の正教徒のみが許可される。そのほか、修道士ではないが宗教的な護衛者がおり、政庁のあるで修道士でない人々を補助する。現在の人口は約2,250である。歴史キリスト教以前アトス山の険しい海岸では、ペルシャ戦争でアケメネス朝の遠征軍が遭難したことでも知られる。ヘロドトスとストラボンによると、アトス山には当時から人が住み着いており、いくつかの都市があったことが述べられている。しかし、これらの都市の位置は特定できていない。修道士がこの土地に住み始めた8世紀末から9世紀初頭にはすでに放棄されていたらしい。